【たぶんナミアゲハ】道端で拾った幼虫が蛹になった

こんにちはこんばんはいらっしゃいませおはようございます。僕です。

5月下旬、散歩中に道端で見つけた幼虫を持ち帰って虫かごに入れた。
鮮やかな緑が映えていて、黒や黄色の模様も混じっていた。
アゲハの仲間であることは間違いなさそうだけど、どの種類かまではまだ特定できない。
一応、観察記録を時系列で残しておく。
名前は

Monsieurムシムシ

観察記録

5月27日(火)
アスファルトを歩いていた幼虫を発見し、持ち帰る。
体長は4cm程度。
緑が鮮やか。

5月28日(水)
虫かごに山椒の葉を数枚入れるが、幼虫は葉を食べず、虫かごの上部にじっとしている。
糸をかけてぶら下がる前兆のような動きが見られる。

5月29日(木)
前日と変わらず、虫かごの天井付近でじっとしている。
…生きてる?

5月30日(金)
朝、確認したところ、すでに蛹になっていた。
表面はメッチャ黄緑色。
細身で角のような突起があり、アゲハ系の特徴が出ている。

たぶんナミアゲハ

幼虫のときの色味と模様と形から、ナミアゲハ(アゲハチョウ)である可能性が高いと思った。
可能性が高いだけで、あまり詳しくも無いので確定はできない。
ナミアゲハの場合、山椒をはじめとしたミカン科の葉を好むらしい。
けど、羽化してみないと確実にはわからない。
ちなみに蛹の色は、周囲の環境によって変わることがあるらしい。
明るい場所では緑っぽく、暗い場所では茶色っぽくなる傾向があるとか、ツルツルだと葉っぱの上と認識して緑っぽく、ザラザラだと木の幹や枝と認識して茶色っぽくなる傾向があるとかとか。
明るくてツルツルの、しかも黒いカゴの中に居たから今回は…何故緑になったのかもわからない。
正直、Monsieurムシムシの気分次第なんじゃないかと思った。

ナミアゲハってなに?

ナミアゲハ(学名:Papilio xuthus)は、「ザ・アゲハ蝶」って感じの蝶。
普段「アゲハ蝶」と呼んでいるあの蝶々は、正式には「ナミアゲハ」って呼ぶみたい。
名前の「ナミ」は「並=標準的・代表的」という意味で、「普通のアゲハチョウ」という位置づけ。
分類的には

ドメイン:真核生物(Eukaryota)
界:動物界(Animalia)
門:節足動物門(Arthropoda)
綱:昆虫綱(Insecta)
目:チョウ目(Lepidoptera)
科:アゲハチョウ科(Papilionidae)
属:アゲハチョウ属(Papilio)
種:ナミアゲハ(Papilio xuthus)

こんな感じ。
つまり、ナミアゲハは「昆虫」の中の「チョウ」の中の「アゲハチョウ」の仲間、ということ。

学名ってどうやって決まるの?

生き物の名前には、世界共通の「学名」がある。
ナミアゲハの場合は「Papilio xuthus」が学名。
学名は基本的に

・属名(例:Papilio)
・種小名(例:xuthus)

という2つの単語で構成されていて、これは「二名法(にめいほう)」と呼ばれる。
このルールは18世紀、スウェーデンの博物学者リンネって人が広めた。
学名の命名は、動物であれば「国際動物命名規約(ICZN)」というルールがあって、学術雑誌とかでその生物の特徴とともに正式に発表されることで、はじめて認められる。
名前の由来は、その生き物の模様、産地、発見者の名前、神話の登場人物など、さまざま。
たとえば、キアゲハの学名「Papilio machaon」は、ギリシャ神話の名医マカオンに由来している。
ナミアゲハの「xuthus」もギリシャ神話の登場人物の名前。
アゲハチョウの仲間の種小名には、ギリシャ神話の登場人物を使うのが一時期の慣例だったようで、ナミアゲハは広く分布していて特に珍しい蝶でもないことから、あえて象徴的な名前ではなく、あまり目立たない人物名「xuthus」が選ばれたのかもしれない。

羽化はいつ?

アゲハの蛹期間は、1〜2週間程度らしい。
5月30日(金)に蛹になったから、今日6月6日(金)で1週間経つ。
「そろそろ羽化するかもしれない」と、ちょっとソワソワ。
蛹の殻を破ってから1分程度で出てくるみたいだから、注意深く観察しておかないと羽化の瞬間は見ることができない。
玄関先に虫かごを置いているけど、部屋の中で観察しようか少し悩み中。
羽化に失敗することもあるらしく、無事にMonsieurムシムシが羽化することを願うばかり。

まとめ

子どもの頃は夏になるとよくカマキリとかバッタとかセミを捕まえていたけど、アゲハの幼虫が実際に蛹になって羽化するところは見たことが無かった。
変化がゆっくりだからこそ、毎朝のちょっとした観察が習慣になっている。
MonsieurムシムシはどんなMonsieurアゲアゲになるか楽しみ。

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