こんにちはこんばんはいらっしゃいませおはようございます。僕です。
夏の終わりにハガキが届いた。
「全国道路・街路交通情勢調査 自動車起終点調査~自動車の利用実態に関する調査~ご協力のお願い」って書いてあるけどなんかよく分からないちょっと怖い。国土交通省から送られているっぽいから国のちゃんとした調査なのかもしれない。約8,000万台の自動車の中から無作為抽選で選ばれたらしい。

裏面に「後日調査に関する資料を郵送いたします。」と書いてあるので放置していると、数週間後封筒が届いた。
中身は、分かりにくい説明書と分かりにくい回答用紙。ざっくり言うと「どこからどこまで移動したのか教えてね~、調査してほしい日はこの日だよ~。」って感じ。

めんどくさ。
まぁ、義務ではないから嫌ならやらなきゃいいんだけど。(後述する統計法上の一般統計調査のため)
ってか委託しとるし…

自分が乗る車の総走行距離数が分かるメーターの乗り降りした距離と、乗り降りした時間を写メって目的地の場所を覚えておけばとりあえずできそう。ネットからでも回答ができるみたいだったので僕はPCを使ってネットから回答してみた。
めんどくさ。
多分、やった感じだと紙よりネットのが楽だと思う。すぐ修正できるから。後日「ご協力のお礼」というハガキが届いた。
お礼って言われてもただのハガキだった。というか、お礼のハガキというわけでもなかった。募る不信感…

【むしゃくしゃして気になったこと全部調べたった】
①義務なの?
②見返りはないの?
③お礼のハガキの意味
④「R3OD調査」の意味
⑤全国約8,000万台の自動車の中からどれだけの自動車にハガキが届くの?回答率は?
⑥協力結果がどれだけ都市計画や道路整備に貢献しているの?
気にならない人は飛ばしていいお。
①義務なの?
義務ではない。
ちょっと詳しく書くと、この自動車起終点調査は統計法上の「一般統計調査」に当たる。一般統計調査には罰則はない。
もっと詳しく書くと、まず統計法っていうのは「公的統計」を作って経済と生活をいい感じにすることが目的(統計法第1条)。「公的統計」っていうのは行政機関が作った統計のこと(統計法第2条第2項)。この公的統計を作るために使う情報のことを「調査票情報」っていう(統計法第2条第11項)。つまり、自動車起終点調査で集めた情報を「調査票情報」って呼んで、それをもとに作った統計を「公的統計」って呼ぶらしい。
ややこC
国土交通省は行政機関だから自動車起終点調査で作った統計は「公的統計」になる。
統計を作るための調査というのは「大事な調査」と「適当な調査」の2種類がある。「大事な調査」は大事だから義務だし罰則がある。「適当な調査」は適当だから義務じゃないし罰則もない。その大事な調査を「基幹統計調査」、適当な調査を「一般統計調査」って呼んでる(統計法第2条第6項、第7項)。
「基幹統計」は総務省のwebページに53種類書いてある。それ以外は「一般統計」になる。
国土交通省の基幹統計は以下の9種類。
・港湾統計
・造船造機統計
・建築着工統計
・鉄道車両等生産動態統計
・建設工事統計
・船員労働統計
・自動車輸送統計
・内航船舶輸送統計
・法人土地・建物基本統計
この中に「全国道路・街路交通情勢調査 自動車起終点調査」は載ってないから「一般統計調査」ってことが分かる。
ちなみに、今話題の「建設工事受注動態統計データ二重計上問題」は国土交通省の「建設工事統計」に当たるので「基幹統計」。大事だから義務だし罰則がある。扱いも気を付けなきゃいけない。
②見返りはないの?
ない。
③お礼のハガキの意味
お礼のハガキの中に、まだやってない人に調査を催告するような文章があったので、誰にこのお礼のハガキを送っているのか調べてみた。
結論から言うと
全員
全員って…「令和3年度 全国道路・街路交通情勢調査 自動車起終点調査(R3OD調査)」という国交省のwebページに、「R3OD調査の流れ」で封筒を送った方「全ての方」に送っているとはっきりと書いてあった。
調査協力のお礼と、未回答の方への協力依頼を兼ねた「はがき」だそう。

兼ねんなや
協力依頼って…事務とか業務とか仕事をするわけでも具体的な見返りがあるわけでもないのに「依頼」という言葉はちょっと適さないんじゃない?協力したところで、してもしなくても届くお礼状(笑)だけしか送られてこないのは職務怠慢と言わざるを得ないのではなかろうか。もはやお礼状ではなく催告状として出した方がまだマシ。
はたしてこのはがきを送る意味はあるのだろうか。この「お礼はがき」を作る労力と、作成を委託しているなら委託料と、郵送代と、時間。もっと他の有意義なことに使えばいいのに。
っていうか、昭和3年からおおむね5年ごとに実施って間違えてますやん。


昭和33年じゃないの?
④「R3OD調査」の意味
「R3OD調査」というのは、「R」が令和、「3」が3年度、「O」が起点(origin)、「D」は終点(destination)で「令和3年度自動車起終点調査」と言う意味らしい。
無理に英語使わなくていいよ。
分かりにくいから。
伝わらないから。
⑤全国約8,000万台の自動車の中からどれだけの自動車にハガキが届くの?回答率は?
約8,000万台の自動車の中から無作為抽選で選ばれたというのであれば、一体何台の自動車に協力願を発動しているのか気になるところ。調べてみると、なんか「2020年度自動車起終点調査 (OD調査)の検討課題」というのが出てきた。「調査対象車両と規模」のところに書いてあった。見込みだけど。
自家用車7,494万台の中から「337万台に調査願出して104万台回収する見込み」らしい。つまりハガキが届いて大体30%の人が調査結果を提出したということ。

この回答率なら自分もやらなくてもよかったかも?と思える。回収された調査内容の精度が高いかも分からんし。罰則もないし。
営業用車は152万台の中から「31万台に調査願出して14万台回収する見込み」らしい。こっちはハガキが届いたうち調査したのは45%みたい。
企業にとっては本来の業務でもないこの調査をやることで、企業側からしたら生産性のない作業になって損失に繋がってるんじゃない?国が交通量調査のバイトを雇った方がまだマシ。
というか7,646万台中118万台分のデータしかないの?1.5%しかデータがないの?
とりあえず約8,000万台中約370万台に協力のお願いをしたということはご協力のお願いのはがきを送るときに是非記載していただきたい。
⑥協力結果がどれだけ都市計画や道路整備に貢献しているの?
せっかく実施した調査。集めた1.5%の大切なデータなのだから、さぞいろいろな場面でたくさん活用しているのだろう。
どれどれ…
「OD調査の主な活用場面」の「目的②」で将来交通需要推計モデルへの活用として概ね5年に1度活用するらしい。

5年に1度?
マ?
R3OD調査(笑)も5年に1度しかないんだが。つまり調査して活用するのは一回だけってこと?自動車税とか重量税とか消費税とか税金という罰金を払っていながらこの一回のために選ばれた国民は負担を強いられてるってことなのね。釈然としな。
この1.5%のお粗末なデータは、1度活用して倉庫に投げとくかゴミ箱へ行くのかと思ったらそうではなかった。
前述の通り、この1.5%お粗末データは統計法上の「調査票情報」になる。この「調査票情報」は、原則目的外の利用はできない(統計法40条)。と言いつつも、例外的に学術研究とか教育とかで限定的に利用できるようになっている(統計法33条、34条、36条)。もっと言うと、「調査票情報」を元に行政機関が作った「公的統計」は、たくさんの人が簡単にゲット出来て、いい感じに使えるようにしなきゃいけない(統計法第3条第3項)。ので、e-Statと言うサイトで「全国道路・街路交通情勢調査」の結果が見れる。
こういうことは国から積極的に情報発信してほしい。そうすれば、いくらかは協力し甲斐があるというもの。何のために調査してどこに使われてるか分からない調査だとやる気すら起きん。
【言い足りなかったところまとめ】
・業務委託している←委託すな、自分でやれ
・世帯全員分の自動車が対称←マジで面倒臭いからやめれ
・地域によってはスマホ画面の最適化がバージョンによってできていない←もっと頑張れ
ネット回答を用意しつつもそもそも調査のやり方がアナログすぎて非効率極まりない。都市計画とか道路整備とかに役立てる目的の調査なはずなのに、全体的になんとなく雑だった。調査する側の負担がでかいのでは。やるのは任意でやってもお礼もないし1.5%のお粗末なデータしか出来上がらない。正確かも分からない。デジタル庁とか作っちゃったんだからどうせなら完全にデジタル化に振り切ってほしい。GPSのログを提出するだけとかにしてほしい。もっと言えばその情報を国が買い取ってほしい。やる人爆増するのでは。デジタルだから抽出率5%とかよりももっと情報集められると思う。
僕は二回も出かけてしまった。
←3592文字 おわり
【参考】
総務省|統計制度|統計法について
平成 27 年度 全国道路・街路交通情勢調査 自動車起終点調査(OD調査)結果の概要について
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