こんにちはこんばんはいらっしゃいませおはようございます。僕です。
先日、kiccoちゃんさんに「スースーするシート使ってみて」と言われ、何気なく使ってみたところ、確かにスースーした。
気化熱?
メンソール?
冷たいわけじゃないのに冷たく感じるのか?
本当に冷たくなっているのか?
気になった。

実際に使ったのは「メンズビオレボディシートクールb4」という販売名だった。
裏面の成分表を見ると、

エタノールとメントールがスースーに関与してるらしい。


ちょうど家にハッカ油があったのでどんな成分なのか見てみた。

またメントールが出てきた。
「1mL中 ハッカ油 1mL含有」の中に「メントール(C₁₀H₂₀O)として30.0%以上含有」ということは、メントールはハッカ油に包含されているということ?
メントールはC₁₀H₂₀Oっていう化学式なんだね。
ハッカ油はお風呂に数滴入れる事でスースー感を味わえる。


ムヒもあったのでどんな成分か見てみた。

l-メントールとdl-カンフルがスースーに関与してるらしい。
またまたメントール。

メントールは、ミント類に含まれる天然のアルコールで、冷感や清涼感をもたらす冷感物質。
和名では薄荷脳(はっかのう)いい、メンソールとも呼ばれる。
化学式はC₁₀H₂₀Oと表され、炭素数10個の環状構造を持つアルコールとして「環式モノテルペンアルコール」と呼ばれる有機化合物に分類される。
メントールが含まれる「ミント」とは、シソ科ハッカ属(Mentha属)の植物の総称。
その中でも特に日本原産の「ニホンハッカ」はメントールの含有量が高く、日本ではこれを単に「ハッカ(薄荷)」と呼ぶことがよくある。
また、ミントやハッカは「ハーブ」の一種として分類されることがある。
ハーブには明確な定義がなく、香りがあり、食用・薬用・香料などに用いられる植物のことを一般的にそう呼ぶ。
ハッカを水蒸気蒸留することで得られる精油を「ハッカ油」と呼ぶ。
これは油脂ではなく、脂溶性を持つ揮発性の精油で、メントールを主成分としている。
このハッカ油を低温で冷却して結晶化させることで、固体の「メントール(l-メントール)」が得られる。
こうした抽出法(水蒸気蒸留+冷却結晶化)は19世紀から使われている伝統技術で、現在では特許の保護期間は終了しているが、純度向上や結晶効率を高める新たな工程などには、個別の特許が出願・取得されていることがある。
メントールには
- l-メントール:清涼感のある香りが特徴
- d-メントール:カビのような臭いがする
- dl-メントール:l-メントールとd-メントールが等量ずつ混ざったもの
という感じの種類があり、他にもネオメントール、イソメントール、ネオイソメントールなど複数の異性体があるらしい。
「メントール」といえば大体「l-メントール」のことを指し、スースー感はこの「l-メントール」が引き起こしている。
メントールはスースー界では定番中の定番で、スースー感の元として多くの製品に使われているみたい。

ボディシートを使ったときに感じる「スースー感」には、メントールによる「感覚的な錯覚」と、エタノールによる「物理的な冷却」の2つの大きな要因がある。
まず、メントールには皮膚にある冷感受容体(TRPM8)を刺激する働きがある。
TRPM8は「28℃以下の冷たさ」を感知する温度受容体で、メントールの他にイシリン、膜リン脂質などの化学物質によっても活性化される。
これにより、皮膚に冷たいものが触れたときと同じように、脳が「冷たい」と錯覚する。
このTRPM8は、温度感知を担うTRPチャネル(Transient Receptor Potentialチャネル)というタンパク質ファミリーの一種となっている。
TRPチャネルは温度だけでなく、化学的・物理的な刺激にも反応するセンサーとして多様な生体機能に関わっており、その分類にはTRPV・TRPC・TRPM・TRPP・TRPML・TRPA、そして哺乳類には存在しないTRPNの7つのサブファミリーがある。
五感とは違う感覚センサーとしてTRPチャネルっていうのがあるという感じ。
一方、エタノールは肌に塗るとすぐに蒸発し、その過程で気化熱として皮膚の熱を奪う。
そのため、皮膚表面の温度が物理的に少し下がり、冷たく感じる。
こんな感じに、ボディシートの「スースー感」は、メントールによる感覚的な錯覚と、エタノールによる物理的な冷却が組み合わさることで、強い清涼感を生み出していた。
メントール自体に発汗を止める作用はないけど、ボディシートで汗を拭き取って清涼感を得ることで、リラックスして自律神経のバランスが整い、結果として汗がやや引くというケースはある。
根本的に汗腺を塞ぐわけではないので、制汗剤とは別物。

ボディシートのスースー感はメントールやエタノールが主役だった。
他にもスースー感を引き起こす成分や要因があるみたい。
まず、成分表示にある「香料」には、場合によってはミント系の香りが含まれていることがある。
これによって、心理的な演出としての清涼感を嗅覚から感じる。
ただ、これはあくまでも匂いによる印象であって、実際に皮膚の冷感受容体(TRPM8)を刺激しているわけではないので、物理的にスースーするわけではない。
「風鈴の音」も、心理的な演出としての清涼感を聴覚から感じる。
また、ムヒなどのかゆみ止めに使われている「dl-カンフル」には、メントールと似たスースー感がある。
dl-カンフルは、化学式C₁₀H₁₆Oを持つ環式モノテルペン化合物で、炭素数10個の環状構造を持っており、メントールとよく似た骨格をしている。
メントールがアルコール(-OH基)であるのに対し、カンフルはケトン(=O)に分類される。
dl-カンフルは、「l-カンフル」と「d-カンフル」という2つの光学異性体が等量ずつ混ざったラセミ体で、もともとはクスノキから抽出される天然成分だったけど、現在では多くが合成によって生産されている。
このカンフルも、冷感受容体(TRPM8)や痛覚受容体(TRPV1)に作用し、メントールと同じように感覚的な錯覚としての清涼感を与える働きがある。
さらに、皮膚刺激を利用した消炎作用・血行促進・かゆみ止めといった薬効成分としても広く活用されている。
他にも、ガムなどでよく知られている「キシリトール」もスースー感がある。
キシリトールは、溶ける時に熱を奪う吸熱反応を起こす性質がある。
この物理的に熱を奪うという物理的な冷却が清涼感を生み出している。

ひとことで「スースーする」といっても、感覚的なスースー、物理的なスースー、心理的なスースーなどいろんなメカニズムのスースー感がある。
猛暑の中、ボディシートをうまく活用してスースー感を楽しんでいきたい。
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